私は自転車に乗ります。
車道を左側通行していると、対面から自転車が来ます。
ご存じのように自転車は左側通行ですから、右側を走っている自転車が来たわけですね。
私は、車道側によけると危ないので、よけません。
向こうもよけませんので私と相手が向かい合って止まります。
向こうは「どうぞ」と言います。
「あなたが車道側によけてください。」という意味ですね。
私は思います。
「なぜ、私が車道側によけなければならないのだ。」
「人をどかすのにどうぞだって。」
こんな人もいます。
太郎さんは自転車に乗ります。
車道を左側通行していると、対面から自転車が来ます。
太郎さんは対面の自転車をよけながら走り去りました。
私は、
「右側を走っている自転車がいるから腹がたつ。」
と思っていますが、太郎さんは右側を走っている自転車がいても腹は立ちません。
なぜでしょう。
私は、「自転車は左側を走るべき。」と思っていて、自分の「べき」が満たされないから腹を立てているのですね。
人はいろいろな「べき」を持っています。
「一度言ったらわかるべき」
「家の中では静かにすべき」
「子供は早く寝るべき」
「親は子供に公共の場でのルールを守らせるべき」
「夫は妻と対等に家庭責任を果たすべき」
「家の中は片付いているべき」
「努力をするべき」
「母親はこうあるべき」
「父親はこうあるべき」
「妻はこうあるべき」
「夫はこうあるべき」
「何歳の子供はこれができているべき」
「自転車は左側を走るべき」
これを第三者視点でゆるく書き換えてみてください。
たとえば、
「世の中には自転車は右側を走るものだと思っている人もいる」
「一度言ってもわからない人がいるので上司(教師)という職業が成り立つ」
という具合にです。
べきを書き換えると腹が立たなくなります。
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