「伝わる話し方」の最後です。
前回まで
この「伝わる話し方」は、主に平木典子(2009)『改訂版 アサーション・トレーニング :さわやかな〈自己表現〉のために』を参考にして書きました。
アサーションとは日本語では「自己主張」と訳しますが、「自己主張」というのは
必ずしもいい意味では使われないことも多いので、アサーションという言葉をそのまま使うことが多いようです。
正確にいうと私が持っているのは改訂前の本です。
私は本は読んだらすぐに処分するのですが、この本はもう10年以上手元に残してある数少ない本です。
今までご紹介した伝える技術もそうですが、それ以上に伝える権利であるアサーション権を知って目から鱗が落ちました。
アサーション権を一つだけご紹介して、この「伝わる話し方」をまとめることにしましょう。
「私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらう権利がある」
私たちは、誰でも欲求を持っていいし、その欲求を大切にして欲しいと頼んでもよいのです。
家族のために自分のことは後回しにした方がいいのではないかとか、会社で必要な休みを言えないとか、子どもが必要な小遣いを言えないとか、そんなことがある場合、「自分の欲求・希望は言ってはいけない」と思っていそうです。
そして「自分の欲求・希望は言ってはいけない」と思っている人は、得てして相手にもそれを求めてしまいます。
こんな人は私たちは、誰でも欲求を持っていいし、その欲求を大切にして欲しいと頼んでもよい、ということを覚えていておいてください。
アサーション権はこれ以外にもたくさんありますので、ぜひこの本を手に取ってみてください。
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