アドレナリンと怒りの話し

先日の続きです。

 

怒っているときはアドレナリンが出ているという話しをしました。

 

そこで出てくる疑問が

(1)怒りは生理的反応なので仕方ないのではないか。

(2)怒ってアドレナリンが出て気分がいいのだからそれでいいのではないか。

というものです。

 

それでは一つずつみていきましょう。

(1)怒りは生理的反応なので仕方ないのではないか。

野生動物があなたに襲いかかって来た時、あなたは戦うか逃げるか、すぐにどちらかの行動を取らなければいけませんが、現代の生活ではこのような事態に出会うことはほとんどありません。

 

ご質問者の方は

「怒った私を見た周囲(主に家族ですが)はすぐに動き出します。」

とおっしゃっていますので、恐らく家の中を散らかしているとかそんなことで怒っているのでしょう。

「出したらしまうべき」

「家の中はきちんと片付いているべき」

というような「べき」があって、それで怒りが生じ、アドレナリンが出ているのです。

怒るからアドレナリンが出ているのであって、アドレナリンが出るから怒っているのではありません。

 

つまり、怒りは生理的反応なので仕方がないとはいえません。

「出したらしまうべき」

「家の中はきちんと片付いているべき」

という「べき」が破られているのは、大げさに言うと価値観が崩壊する恐怖に直面しているわけですが、やはりそれは大げさで、大した恐怖でもないのに過剰に恐怖を感じ怒っているというのが正しい見方です。

 

(2)怒ってアドレナリンが出て気分がいいのだからそれでいいのではないか。

アドレナリンが出ると

「エネルギーがみなぎって疲れも吹き飛んで体がよく動き」

「言いたいこともズバズバ言え」

「怒っているとき、すごく自分に生命力を感じる」

いう状態になります。

 

それで物事が進むのだからそれでいいのではないか、と思ってしまいそうです。

しかしアドレナリンが出るということは交感神経が活発になるということです。

交感神経は、脳や体を活発にする働きを持ち、反対に副交感神経は脳や体をリラックスさせる働きを持ちます。

両者は適度に働く必要があります。

交感神経だけが働く状態は自律神経が乱れているという状態です。

自律神経が乱れているという状態はうつの前段階です。

したがって、質問者が言うように「便利な道具」かもしれませんが「これが恒常化するとしたら、ちょっと怖い」のです。

 

最後に怒りで人を動かすということについて説明していきましょう。

 

 

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