勉強しろ、言うだけ無駄

講座を受講した方からこんなご質問をいただきました。

 

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怒りではなく感情を伝えよ、とのことだったので、子供に

「試験の点数が悪かったら悔しいでしょ。勉強しようよ。」

と言ったところ

「悔しくない。」

と言われてしまいました。

どうしていいかわかりません。

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感情を伝えよ、というのは以前の記事で書いたものです。

 伝わる話し方

 いつもそうだよね、何万回も言ったよね

 感情は一言で

 心を入れ替えるのは無理

 結果は受け入れられるとは限らない

 10年以上持っている本です

 

この怒りを伝える話し方は、自分が怒らないで話すための方法であって、人を思い通りに動かす方法ではありません。

まず、その点に注意しましょう。

 

では、子供に勉強させるにはどうしたらいいでしょう。

ここでは、最新の研究結果を見てみましょう。

 

中室牧子(2015)『「学力」の経済学』という本があります。

学力と経済学は結びつかないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、教育経済学という経済学の一分野があります。

この本は教育経済学の成果を一般向けに優しく説明した本です。

 

 

著者は、小学校低学年の子を持つ親に対し、子供の学習について以下のどのような方法を取っているかを尋ねました。

・勉強したか確認している

・勉強を横について見ている

・勉強する時間を決めて守らせている

・勉強するように言っている

 

この結果、母親が「勉強するように言っている」は男子に対してはほとんど効果がなく、女子に対しては勉強時間を減少させていました。

効果があるのは「勉強する時間を決めて守らせている」です。

 

父親が「勉強するように言う」のは母親が言うよりも効果がありますが、しかし、他の方法に比べると効果が高いものではありません。

父親の行動で効果があるのは「勉強を見ている」です。

 

皆さんが良く言う「勉強しなさい」というのは言うだけ無駄だということです。

恐ろしいことに逆効果ですらあります。

効果があるのは「勉強する時間を決めて守らせている」とか「勉強を見ている」とかの手のかかる方法です。

 

考えてみれば当たり前です。

あなたの会社の「売り上げをあげろ」というだけで何の案も出さず仕事もしない上司、この上司の元で売り上げが上がるとは思えません。

もし売り上げがあがったら上司の力ではなく、あなたの努力や創意工夫のお蔭です。

 

「勉強する時間を決めて守らせている」とか「勉強を見ている」とか、そんな時間がないから口を出している、という方、逆効果ですらあるという結果がでていますのでもうやめましょう。

 

時間がない場合は、「学校や塾、家庭教師の先生なども含む身近な人に頼ってもよいのではないか」と著者は言っています。

「口先よりも手間をかけるかお金をかけるかが大事。」というすこぶる当たり前の結果ですが、渦中にいるときはわからないものです。

 

 

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