先日書いた勉強しろ、言うだけ無駄が好評だったので、勉強に関する記事をまた書いてみましょう。
「テストでいい点を取ったら○○を買ってあげる」
「勉強したらお小遣いをあげる」
皆さんもこんな言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれません。
このような働きかけは有効なのでしょうか。
おそらく皆さんは、
「勉強するのは自分のためなんだからそんなことで釣るのは良くない」
とお考えでしょう。
ところで「自分のため」というのは何でしょうか。
「勉強することで人格が陶冶される」
ことを意味していますか。
あるいは
「学ぶことは楽しいから楽しさを知って欲しい」
と思っていますか。
それとも
「勉強しておけば物を知らずに恥をかくということがない」
ということを意味していますか。
それとも
「勉強しておけば選択肢が広がる」
のですか。
あるいは
「将来良い生活をするため」
ですか。
いずれにせよ、この「自分のため」、勉強して良かった、あるいは勉強しなくて後悔した、というのはたいていの場合、学校を卒業した後に感じることになります。
遠い将来には確かに効果を実感するのだけれど、今の時点では効果を実感できないこと、よくありますよね。
例えば、禁煙した方がいいのだけれど、病気になる将来はまだずっと先なので今は吸ってしまう、これを食べれば太るのはわかっているが、目先の誘惑に負けて食べてしまう、このお金を使うと来月が苦しくなるが、今の楽しみを優先したい。
人間は、将来の利益よりも現在の利益の方を大きく感じてしまう性質があります。
子供をご褒美で釣る、というのはこの人間の性質を利用した方法なのです。
しかし、この方法についていろいろな疑問が出てきます。
・ご褒美をあげることは効果的なのか。また、どんなご褒美のあげ方が効果的なのか。
・ご褒美をあげると勉強が楽しいという気持ちがなくなってしまうのではないか。
・ご褒美がなくなると勉強しなくなってしまうのではないか。
次回、この疑問について考えていきます。
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