「怒りを伝える」講座を受けた方からこんなご感想をいただきました。
「主張しなかったことの結果も引き受ける」という考え方がためになった。
思考のクセもあり、なかなかうまく実践に使えないことも多いですが、怒りのメカニズムと対処法を常に頭に置いて意識して続けていきたいです。
伝える方法を学んだからと言っていつでも伝える必要はありません。
「私にとって優先順位が低い。」
「今は急いでいるから言わなくていい。」
「この人とは関わり合いになりたくない。」
いろいろな理由で伝えないということを選択することがあります。
皆さんには「伝えない権利」もあるのです。
「伝えない」と決めたものの、後になって
「今まで我慢していたんだけどね、この際だから言うね。」
などということがあります。
こんなことは言われた方は「早く言ってくれよ。」という感じです。
伝えないなら伝えないということに責任を持たなくてはいけません。
伝えたら伝えたで反論される可能性や、良く思われない可能性がありますし、
伝えないなら伝えないでいつまでもイライラ、もやもやしている可能性があります。
ふたつよいことさてないことよ。
心理学者の河合隼雄さんは『こころの処方箋』の中でこう言っています。
「ふたつよいことがさてないもの、とわかってくると、何かよいことがあると、それとバランスする『わるい』ことの存在が前もって見えてくることが多い。
少なくともそれを受ける覚悟ができる。」
ふたつよいことさてないことよ。
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「うそは常備薬、真実は劇薬」
ひえー。