銃を持っているかもしれない

道でいきなり怒鳴られたことはありますか。

 

狭い道で対向車とすれ違えなくなり、対向車から怒鳴られる、 うっかり立ち入り禁止のところに入ってしまって怒鳴られる、 ぶつかってしまったので謝ろうと思ったが謝る間もなく怒鳴られた、 など。

 

先日の夕刊では、マタニティマークをつけていた女性が、 優先トイレを利用したところ、高齢の女性に「病気じゃないんだから 使うな」と怒鳴られた記事が載っていました。

 

私の経験では年配の人から若年の人へ、男性から女性へ怒鳴ること が多いようです。

怒りは強いところから弱いところへ流れるのです。

 

私がアメリカに住んでいた時の話です。

アメリカには怒鳴る人はいませんでした。

私が知らずに何かしてしまったとき、例えば、自転車で走ってはいけないところを 走ってしまったとか、立ち入り禁止のところに入ってしまった時など、 とても丁寧に説明していただき、一喝された、などということはありません。

もちろん、「この人は外国人だ。知らないだけなので説明してあげよう。」ということも あるのだとは思いますが、アメリカ人同士でも怒鳴ったり怒鳴られたりしているのは 見たことはありませんでした。

 

「怒鳴る人がいないということは、アメリカのいいところの一つだ。 アメリカはやはり自分の言いたいことを言う教育をしているので、 怒鳴らないで自分の言いたいことを説明できるのだろう。」

私は感心して友人に言いました。

 

それに対する友人の回答は、

「教育の成果でもあるかもしれない。

でも大きな理由は、相手が銃を持っているかもしれないということだ。

あなたは小さいけれど、だからといって怒鳴ったらあなたは銃を持っていて 自分が撃たれるかもしれない。

だからアメリカ人は人のことを怒鳴るということをしない。」

ということでした。

 

予想外の返事でした。

アメリカでもやはり強い人に向かって怒ることはないのです。

 

こちらは余談になりますが、もう一つアメリカで感心したことがあります。

アメリカでは人が道路を渡るときは必ず車が止まってくれます。

こちらが止まっていても身振りで渡るように促してくれます。

日本でも道路交通法上では、歩行者が渡ろうとするときは一時停止 することと定められていますが、自衛のため、歩行者の方が止まって 車を通させることが多いようです。

このことも友人に感心して言ったところ、読者の中にはもう答えに気づいている方もいるかもしれませんが、答えは、

「もしひいてしまって裁判になったら多額の賠償金が必要だから。」

というものでした。

 

理由を聞くと何ともはや、という感じですが、何はともあれ、怒鳴られない状態が実現しているというものは良いものです。

銃や裁判などということなく、私たちはアンガーマネジメントの力で怒鳴らない状態 というのを実現していきたいものです。

 

ここまで書いて、私は、若い人からは怒鳴られたことはない、ということに気付きました。

一度も怒鳴られたことはありません。

今の若者も年を取ったら若者に向かって怒鳴るようになるのでしょうか。

それとも、先日、雷親父の記事で書きましたが、社会は良い方向に変化しているのでしょうか。

 

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来たれ、雷親父。

雷親父とか一喝したとかが死語になればいいと思っています。