”怒りに点数をつける、ということを子ども(五歳男児)に伝えました。
その後、イライラしていると、子どもの方から「今怒り何点?」と聞いてくることがあり、その言葉にイライラしてしまいます。
怒っている人が考えることだから他人が聞いてはいけません、と教えたのですが、それでよいのでしょうか?”
怒りの温度計に関し、受講後の方からいただた質問です。
質問者は怒っていらっしゃいますが、情景が目に浮かんで思わず笑ってしまいました。
もちろん、聞かれてイライラするならば、その答えでいいと思います。
このことに限らず、アンガーマネジメントの技術は、人によっては合わなかったり、場合によっては難しかったりすることもあるので、その場合は、無理にする必要はありません。
以前、怒りの日記をご紹介した時に
「怒りを書いていくと鬱っぽくなってしまう。どうしたらいいか。」
というご質問をいただきました。
これも気分が落ち込んでいる時は無理にする必要がなく、そういうときはこの怒りの温度計など軽めのものに取り組むようにしてください。
ところで、質問者のお子さんはお母さんの怒りの温度を知りたいわけですが、それに答えるゲームをご紹介しましょう。
その場で聞かれるのはイライラするということですが、日を改めてこんなゲームをしてみてはいかがでしょう。
お子さんと二人でイライラすることを書き出してみてください。
お母さんの方はこんなことを書き出したとします。
おもちゃが片付いていない
脱いだものを脱ぎっぱなし
今は忙しいから後で話しを聴くと言っているのにきいてくれない
片付け物ができない
朝忙しい時にぐずられる
お子さんの方はこんなことを書き出したとします。
妹におもちゃを取られた
お母さんが話を聞いてくれなかった
友達に割り込みされた
テレビを見ていたかったのに食事の時間になったから消されてしまった
次にそれぞれ温度をつけてみてください。
おもちゃが片付いていない 3
脱いだものを脱ぎっぱなし 2
今は忙しいから後で話しを聴くと言っているのにきいてくれない 5
片付け物ができない 2
朝忙しい時にぐずられる 4
妹におもちゃを取られた 2
お母さんが話を聞いてくれなかった 3
友達に割り込みされた 2
テレビを見ていたかったのに食事の時間になったから消されてしまった 4
次に、相手にイライラの部分だけを見せます。温度の部分は隠してください。
そして相手のイライラが何点だったかを当ててください。
「あの時はすごく怒ってたけど、実はたいしたことじゃなかったのね。」
とか
「自分は何とも思っていなかったけどすごく嫌なことだったのね。」
とかがわかります。
これで相手との価値観のすり合わせができるわけです。
ご夫婦でやっても面白いですし、家族全員でやってみてもいいでしょう。
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