”ボールであそんでいたのに、ちょっと遠くへころがったときにゆうくんがよこどりした。
「あそんでたのに!」というと、「みんなのものでしょ」って。
そんなのおかしい!
わたしが使っていたのに。
イライラして、きもちがおさまらない。
あぁもう、やだな。”
”窓ガラスが割れている。
今回はボクじゃないのに、先生から「またお前か!」と怒られた。
「ボクじゃない」と言っているのに、なかなか信じてくれないから、カッとなって、床にモノを投げてしまった。
後からヨシ君が「ボクでしう」と言ってくれたからうたがいははれたけど、くやしくてアタマにきた!”
こんなことでお子さんが怒っていたらあなたはお子さんにどう答えますか。
今回は、お子さんと読めるアンガーマネジメントの本をいくつかご紹介しましょう。
まずはこちらの本。
篠 真希・ 長縄 史子(2015)『イラスト版子どものアンガーマネジメント : 怒りをコントロールする43のスキル』
合同出版です。
冒頭の事例はこの本からの引用です。
今までも子供が読めるアンガーマネジメントの本はありましたが、いずれもアメリカのものの翻訳でした。
ですから事例がやや日本人の腑に落ちないところがありましたが、この本は、まさに日本の子供にぴったりの事例が満載。
事例の後に解決法としてアンガーマネジメントのスキルが紹介されています。
この本を小学校の先生に紹介したところ、
「この本を小学校2年生の子と一緒に眺めていたら、『この子は僕と同じだね。こういうときはこうすればいいんだね。』と子供が気が付いてくれた。」
ということで、とても子供に響く本です。
次にこちらの本。
いとうひろし(2006)『だいじょうぶだいじょうぶ』講談社です。
ぼくが今よりもずっと赤ちゃんに近かったころ、ぼくとおじいちゃんは毎日のように散歩を楽しんでいました。
ぼくが少し大きくなって、困ったことや怖いことに出会うたび、おじいちゃんはぼくの手を握り、おまじないのようにつぶやくのでした。「だいじょうぶだいじょうぶ。」
不安なときに「不安だ」と言えず怒ってしまうときもありますがそんなときは魔法の呪文「だいじょうぶだいじょうぶ」をつぶやいてください。
この本は先日の餅つきで手をつかれたことはありますか、とも通じるところがあって、私にとってはタイムリーな本でした。
最後にこちらの本。
くすのき しげのり ・石井 聖岳(2008)『おこだてませんように』小学館
毎日怒られているぼくの話です。
これは子供に読ませるというよりも大人向けの絵本です。
涙なしには読めませんのでぜひご一読を。
読み聞かせ用に大型本もあります。
この本を読み聞かせる大人は泣かないようによーく練習をして臨んでください。
今回は3冊ご紹介しましたが、今までご紹介した本は
こちらのオフィス悠々の本棚にまとめてあります。
ぜひご参考に。
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