合わない上司とどうするかの2回目です。
”どうしても合わない上司への怒り、思い出し怒りがあるために、アンガーマネジメントを受講しました。
上司の指示してくるものは、”べき”で言えば、一番外側の、自分の”べき”とは、全然違うようなものばかりです。
とりあえず、6秒ルールで怒りを散らし、別れ道の考えで、重要だけど変わらないもの、、と、受け流すように、分類しました。
しかし、根本的な解決にはならず、それが、また、新たな思い出し怒りの原因になってしまいます。
話し合いも難しい相手です。このような場合はどうしたらよいのでしょうか。
他のものに対しては、アンガーマネジメントは有効に思うのですが、、、。
怒りの回数は減らないものの、思わず、気分が高ぶって怒りを、独り言で呟く、、状況からは、少し軽くなったような気がしますし、これではいけない、、という問題意識は高まったのですが。
よろしくお願い申し上げます。”
前回は、まず、休め、休んでいる間は問題を解決しようとするな、とアドバイスしました。
ここから先の話は休んで体力や気持ちを回復した後に実行してください。
もしかしたら半年後や1年後になるかもしれませんが、疲れている時は難しいことはしないようにしてください。
さて、「上司の指示してくるものは、”べき”で言えば、一番外側の、自分の”べき”とは、全然違うようなものばかりです。」について考えてみましょう。
自分の「べき」とは全く違うという場合、解決方法がないと思うかもしれません。
でも少し細かく見ていきましょうか。
(1)その上司の指示は法律に反していますか
「談合せよ」
「サービス残業をせよ」
「著作権を侵害してもいいので記事を作れ」
「個人情報を目的外利用せよ」
などの指示には従うことはありません。
職場の該当部署や労基署など外部の相談機関に行ってください。
職場はあなたを守ってはくれません。自分で自分を守りましょう。
(2)その上司の指示は職業倫理に反していますか
「実験データを改竄せよ」
「守秘義務をもらせ」
とか職業倫理に反したことを上司が指示したとしましょう。
あなたはその職場で評価されることが大事ですか、それともその職業の専門家として評価されることが大事ですか。
後者であれば、職場で適当な部署に相談してください。
場合によっては転職することもいいでしょう。
曲がった物差しで評価されず、真っ直ぐな物差しで評価されましょう。
ただし、職業倫理というのも人によって幅が違います。
例えば教員など「子供のため」というような職業倫理では少し広すぎます。
「子供のために毎日遅くまで部活の顧問をするべき」
とか
「夜でも自宅で保護者からの電話を受けるべき」
とかすぐに労働者としての権利はどうなったの、といいたくなるようなものがでてきます。
上司の職業倫理とあなたの職業倫理を見直してみましょう。
(3)理想?こだわり?
どうしても曲げてはならない「べき」というのは上の2つくらいです。
後のことは本人は「べき」と思っていても周りの人にとってはその人のこだわりだったり今まで慣れ親しんできたことに過ぎなかったりします。
例えば今までは仕事は任されてきたのに、今度の上司は細かく報告を求める、「私を専門家として信頼し、仕事を任せるべき。」と思っていたとします。
この場合、「べき」を書き換えてみましょう。
上司の方ではあなたを専門家として信用していないわけではなく
「小まめにPCDAサイクルを回した方が生産性が上がる。」
と思っているのかもしれませんし、
「今までの習慣で単にそうしている。」
のかもしれませんし、
「自分でやることがないので部下から細かく報告受けたい。」
だけかもしれません。
「小まめにPCDAサイクルを回した方が生産性が上がる。」
というのが上司のべきであれば少しその「べき」につきあうのもいいかもしれません。
「自分でやることがないので部下から細かく報告受けたい。」
のだったら、毎日5分くらいその上司のために使ってあげれば他は邪魔しないというならばそうしてあげましょう。
次回、「話し合いも難しい相手」ということについて考えてみましょう。
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