言わない方が良いこともある:渋谷で講座開催

渋谷男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>の女性・性的少数者のためのアンガーマネジメント講座、実は2回連続の講座でした。

 

2回目は「怒りを伝える方法」です。

皆さんの事例をもとに怒りを伝える方法を学びました。

 

いただいた事例の一つに「公共の場でセクハラ発言をする人に注意をしたい。」というものがありました

(公共の場でのセクハラ発言というのは、電車の中とか図書館とか飲み屋とかそのような不特定多数が集まる場所でおじさん同士が下ネタを話している、という意味です。

市長が議会でとか、先生が学校で、とかの意味ではありません。)

皆さんはこの場合、どうやって注意をしますか。

怒りを伝える方法ではありますが私は「これは言わない方がいいケースではないのでしょうか。」とお答えしました。

言わない方がいい、と私が判断した理由について説明します。

 

(1)場所と時間の設定ができない

何かを伝える場合には場所と時間の設定が必要です。

相手が急いでいる時に話しをしても聞いてはもらえません。

場所も他の人がいない静かなところでお話した方が良いという場合もあるかもしれません。

例えばこのセクハラ発言が会社でのことであれば「あとで会議室で時間を取ってください。」のように場所と時間の設定ができます。

しかし、この場合、場所と時間の設定が難しいです。

「場所を変えてお話ししましょう。」と言ったら「面白え、外に出ようじゃないか。」などと言われかねません。

 

(2)承知でやっている人には注意をしても直らない

知らずにやってしまうこと、例えば、禁煙場所なのに喫煙してしまった、立ち入り禁止の場所に入ってしまった、女性専用者なのに男性が乗ってしまったなど、このようなことは注意すれば「あっ、すみません。」と直してもらえます。

しかし、これらのことを承知の上でわざわざやっているとしたらどうでしょう。

「うるせえなあ。」と言って睨み付けられるのがおちです。

この場合、そばに女性がいるのに気づかずうっかり話しをしてしまった、という状況でもないようですし、承知の上でのことでしょう。

承知の上でやっている人を直そうとしたら教育とか法律とかの力が必要になってきます。

その場ですぐにどうにかなるものではありません。

 

それではこの問題は解決方法がないのでしょうか。

その発言を聞きたくないのならその場を離れる、

誰かが絡まれているならばその人を連れ出す、

その場の係員、管理者などに告げる、

などの方法があります。

 

自分が悪くないのにその場を離れるのはなんだか悔しい、と思う方もいるかもしれません。

そんな人は

「セクハラ発言をすべきではない」

「正義が実現されるべきである」

「私の言うことはきくべき」

などの「べき」がないか見直してみてください。

 

もちろん「セクハラ発言をすべきでない」というべきがあって、私はどうしてもその「べき」を実現したいのだ、という思いがあっても構いません。

しかし、その思いを実現するためには通りすがりの人に一々注意するよりもっと効果のある方法があるはずです。

例えば教育に力を入れるとか、そのようなことを言ってはいけないという社会の風潮を作っていくとかです。

別の、より効果のある方法ででご自身の思いを実現することをお勧めします。

 

ということで、私はこの場合は言わない方がいいと判断しました。

 

公共の場でのイライラについてはこちらのブログもご覧ください。

公共の場でのマナー違反にイライラ

 

言わない方がいい場合の話しが長くなってしまいましたが、この講座は「怒りの伝え方」なので伝え方も学びました。

そちらの方が本題です。

 

いただいたご感想を紹介しましょう。

 

実際の悩みに即して練習のワークの時間が組み込まれていて良かった。

 

ロールプレイの実例が良かった。

 

発表してみていろいろ気づきがありました。ありがとうございました。

 

理論を学んだので、身につけられるように訓練するのが今後の課題だと思う。

 

アサーティブな対応を聞いてとても納得したけれど、実際の会話でその方法を元に話すのは難しいと感じた。技術を身につけるには時間がかかりそうです。

 

事実を話す時は過去のことは言わず、今について言うこと。相手に求め過ぎないことがいいと思った

今後もアンガーマネジメント講座を継続してほしい。

 

クールな先生が良かった。

 

渋谷区の皆さん、ありがとうございました。

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