課長「そろそろ忘年会だね。この課みんなで忘年会に行こう。」
新人「僕行きません。お金ないんで。」
課長「会費は安くするから大丈夫。」
新人「いくらっすか。」
課長「3000円くらいかなあ。」
新人「やっぱり行きません。」
課長「飲まなきゃできない話しもあるしね。」
新人「必要な話は職場でしてください。帰ってやりたいこともあるんで。」
課長「みんな行くんだからさあ。協調性がないよね。」
新人「忘年会って仕事なんすか。」
課長「・・・・。(次から誘わなくていいかな。)」
異文化同士の会話、という感じですが、皆さん、この話しどう思いますか。
課長に賛成ですか、新人に賛成ですか。
腹は立ちますか、立つとしたら新人にですか、課長にですか。
どこの職場でも忘年会、行く・行かない、誘う・誘わない、このような問題は良くありがちではないでしょうか。
ところで課長が参加を無理強いしたらどうでしょう。
反対に課長が新人を忘年会に誘わなかったらどうでしょう。
これはハラスメントになるのでしょうか。
この2人の対立はどうやって解決したらいいのでしょうか。
先日、気象庁で「パワーハラスメント防止のためのアンガーマネジメント」を開催しました。
パワーハラスメントの底には怒りがあるのではないか、防止のためにはアンガーマネジメントが必要ではないかという提案を受け入れていただきまして今回の講演となりました。
いただいた座席表を見ると真ん中に長官とあり、長官のご臨席も賜っての講演となりました。
イライラはぶつけたらハラスメント、我慢したら健康に悪い。
そもそも根底にある怒りの問題を解決する必要があるのではないか。
それが私がアンガーマネジメントを学び始めたきっかけです。
そんな私の自己紹介、怒りとハラスメントの関係、異文化との出会いと怒りの話しから、何がパワーハラスメントにあたるかのクイズ、アンガーマネジメントによる怒りの解消、職場での対立解消の方法と続きました。
気象庁の方、パワーハラスメントに関するクイズの正答率は高かったです。
では、この講習は必要なかったか、というとそうではありません。
怒りが自分に向く方、持続性がある方が多く、パワーハラスメントを起すことはあまり心配ないですが、例えば冒頭のような事例の場合、怒りを感じて内にためこみむしろご自身の健康が心配になってくるタイプです。
和気あいあいとワークに取り組んでいただきあっという間の2時間でした。


担当の方からのメッセージを掲載します。
職員からもよかったと、研修担当にメールがきて、こんなことはなかなかないので、担当としてもとても鼻高々です。
今回、このようなテーマで研修を開催し、高田先生にきてもらって本当に良かったです。
気象庁の皆様、ありがとうございました。
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冒頭の事例、私は新人の意見に近いです。
「飲まなきゃできない話。」って楽しいのはしてる方だけなんだからお金払って聞きたくないよ、と思います。
この新人君のようには言わないですけどね。