昔々、あるところに男がおりました。
「嫁さんが欲しいなあ。きれいでよく働いて飯を食わない嫁さんがいいなあ。」
言ってはみるものです。
「私は食事はしませんし、よく働きますのでどうぞ嫁にもらってはいただけませんか。」
というきれいな娘が現われました。
嫁はとてもよく働くし、食事もしませんでした。
男はとても満足しました。
ある日男が、忘れ物を取りに家に戻ると、嫁が、大釜でご飯を炊いています。
どうするのか物陰に隠れてみていると、握り飯を作り、戸板に握り飯を載せ、髪をほどいて戸板の握り飯を頭にあいた口から放り込んでいきます。
嫁は化け物だったのです。
というのが食わず女房のお話です。
食わずに働くのは化け物です。
同じく寝ずに働くのも化け物です。
寝ないで仕事をして怒らない方法なぞありません。
夜は9時に寝ましょう。
私は朝7時まで寝ています。
このページから読んだ人には何の話かわからないと覆いますが、昨日の話の続きです。