マックス・キャリア(株)で講座をしました。
こちらは人材派遣会社なのですが、こちらにこれから登録予定の方が対象の講座です。

講座の最初の方で、「ホワイトボードが邪魔をしてプロジェクタのスクリーンが見えません。」という訴えがありました。
こういう訴えはいいですね。
講座後アンケートで暑いの寒いの字が見えないのと書いてくる方がいますが、書かれたところで問題は解決しません。
もちろん、次回からは気を付けるわけですが、その人のその時の不快、不便の解消には全く役に立っていません。
マッキンゼーの採用マネージャーをしていた伊賀泰代さんは『採用基準』の中で、「電車が止まってタクシー待ちの長い列ができると、海外では必ず誰かが相乗りを誘い始める。このことによって、目的地に早く到着するという目的を達することができる。これがリーダーシップである。」ということを言っています。
「スクリーンが見えない。」と言われればホワイトボードをどかすだけの話ですから、たった10秒程度の中断で講座が良くなるのです。
これは素晴らしいリーダーシップの発揮ですね。
こういう方を採用する会社は業績が上がると思います。
さて、この講座では、自分の怒りとともに他人の怒りの話をする予定でしたが、私の時間配分が悪く他人の怒りの話ができませんでした。
次の記事では他人の怒りについて考えていきましょう。