聞いたら逃げろ「あなたのため」

 ある大学での会話です。

 

教師「この仕事を手伝ってほしい。この仕事は3万円支払える。時間は5、60時間かかると思う。」

学生「申し訳ありません。3万円を50時間で割ると600円なので最低賃金を下回っているようです。もう少し報酬を上げていただけませんでしょうか。」

教師「この仕事をするとあなたの勉強になると思うんだけどねえ。あなたのためを思って仕事を割り振っているの。」

 学生「申し訳ございません。私の生活もありますのでこの仕事はお引き受けできません。」

教師「あなたは協調性がないってみんな言っているよ。」

学生「具体的に指摘いただければ直せますが、具体的に教えていただけませんでしょうか。」

教師「誰が言っているかはちょっと言えないんだけど、一つのことじゃないんだよ。問題になっているんだ。」

 

文章で読んでみると何たるハラスメント教師、と思いますが、言われている方は「私が悪いんではないか。」と思ってしまいがちです。

 

「あなたのためを思って」「みんなが言っている」

これは要するに、相手に自分が悪いと思わせるものですね。

事実についてこう改めて欲しい、こうして欲しいということではなく、「あなたの人格が問題でみんなも問題にしているからあなたが直したらいい。」と言う論法で相手に「自分が悪いんではないか。」と思わせるものです。

 こういう人は全方面にこういうことを言って破綻しているのかと思いきや、目上の人には礼儀正しかったりもしますから周りに相談しても信用してもらえなかったりもしてやっかいです。

しかし、「あなたのためを思って」「みんなが言っている」と言われたらさっさと逃げてください。

その人はハラスメント体質の人です。

 

逆に「あなたのためを思って」「みんなが言っている」

これが口をついたら「自分はハラスメントをしている」と思って間違いないでしょう。

心当たりのある方は「あなたのためを思って」「みんなが言っている」を使わないで相手と話す練習をしてみてください。