怒っているおっさんの相手はしません

ちきりんさんがこんなことを言っています。

 

若い頃、欧米人のボーイフレンドとつまらないことで喧嘩して泣いた時、相手が「悪いけど、僕は泣いてる女性とは話さないことにしてるんだ」と言ってさっさと帰ってしまったのには驚きました。こういう態度を「泣いてる若い女性」にとれる人というのは、日本では(自分の経験だけでなく友人の話としても)聞いたことがありません。

 

しかもその衝撃で、ちきりんはすぐに泣きやみました。そして気がついたのです。「悲しくて涙がでてたわけじゃないんだな」と。

 

もちろん意識して嘘泣きをしていたわけではありませんが、「泣けばなんとかなる」ということを経験的に潜在的に学んでしまっている若い女性はたくさんいると思います。

   (ずるい私たち

 

「悪いけど、僕は泣いてる女性とは話さないことにしてるんだ」に似た気持ちは私にもあって私は怒っているおっさんの相手はしないことにしています。

 

例えば、私が子供と歩道を歩いていると後ろから自転車でベルを鳴らしながら走ってきて「危ないだろー。」と怒鳴り捨てていくような人。

こういう人に謝るということを私はしません。

もちろん「道路交通法によれば自転車は車道を走ることになっていますので車道を走るか、歩道を走りたい場合でもあなたが徐行していただけますか。」

などと言うこともしません。

無駄というものです。

 

ZOZOの田端信太郎さんは相手の怒りのパターンとして次のような例を挙げています。

 

トラブルが起きて社内で「誰が悪いんだ」となって、責任がこっちに来ちゃうみたいなときだね。もちろん、こっちにも非があるから来るんだけど…

こういうときは特に、現場の発注担当が、仕事を請けているこっちに頭下げさせることで、間接的に自分たちの上司に「ほら、ボクら悪くないんですよ!」とアピールしたいという思惑が強かったりする。

大体、型通りの「経緯報告書」を持参して、そこに社判でも押せば「免罪符」がもらえたということで手打ちになりますね。

“危機”という言葉には2つの意味がある。田端信太郎が語る「チャンスを生み出す謝罪術」

 

「もちろん、こっちにも非があるから来るんだけど…」の部分、これは謝罪するとして、「『怒ればなんとかなる』」ということを経験的に潜在的に学んでしまっているおっさんははたくさんいると思います。」

 

「怒っている人にどう対応したらいいでしょう。」という質問を受けることがあります。

「悪いけど、私は怒っている男性とは話さないことにしてます。」などと言ったら火に油ですから口には出さないにしても、こういう気持ちで対処する必要がある場合もあります。

自分の感情の始末は自分でせよ、問題があるなら怒らずに問題を解決せよ、と私は思います。

 

最近は悪質な客、カスタマーハラスメントというのが問題になっていますが、正当な苦情は受け付け、誰も相手にしてくれなくて暇なのでいちゃもんをつけに来た、という人は「お客様ではないので相手にしない。」という態度も必要でしょう。

個人間であれば態度や気持ちの問題でいいですが、職場で相手がお客様である場合、職場としてこれは相手にする、これは相手にしないという基準を決めないと疲弊するばかりです。

 

最後にこちらの記事も紹介しておきましょう。

 外資系の支配人のクレーム対応